「ウールの質感が大好きで、自分が良いなと思った生地にはウールが含まれていることが多く、見ただけで魅力のある素材です」と話す、中村麻美さん。自身が手掛けるブランド「ánuans」(アニュアンス)では、デザインだけでなく生地の開発から修正まで一貫して携わります。ものづくりにおいて妥協しない中村さんが選んだのが、独自性のある質感と機能性も兼ね揃えたウールだったのです。
「しなやかさを持ちつつも凛とした芯の強さを。自分を大切にできる女性であるために」をコンセプトに、ánuansでは中村さんの世界観が感じられるラインナップを取りそろえています。2021年にInstagramからスタートしたブランドは、絶妙なカラーバリエーションが人気を呼び、ECサイトに留まらず、実店舗を展開することになりました。その勢いは全国に拡大し、2025年3月には新たに博多、横浜にも店頭オープン予定です。
デザインを始め、ひとつのアイテムが完成するまでの全工程に携わっている中村さん。こだわりを持って生地を選定し、納得がいくまで修正もミリ単位で対応します。すべてにおいて妥協しないのは、一つひとつの小さな積み重ねがお客さまに伝わると信じているからです。それは製造を国内の尾州で行っていることにも通じます。「世界三大ウール産地といわれる尾州の素材を使うことはものづくりにおいて価値をもたらすことだと思っています。さらに尾州が日本に存在することも誇りだと感じているので、生産地の魅力も含めてお客様にお届けできたら嬉しいです」
ザ・ウールマーク・カンパニーとの協業は、お客様に上質なものを提供したいというブランドの想いでスタートしました。「冬物のコートをデザインする際、ウールの知見が豊富なザ・ウールマーク・カンパニーと一緒に取り組むことで、お客様により上質なものを届けられると同時により深くウールの魅力について知っていただけるのではないかと思いました」
中村さんの期待通り、ザ・ウールマーク・カンパニーと協業したことでánuansの多くのウールアイテムはウールマーク認証を取得しています。これは第三者の認定検査機関を通じて、耐久性やウール混率など、厳しい品質基準に合格した証であり、高品質なことも保証されます。さらにウールアイテムを中心としたポップアップストアも開催し、既存のお客様だけでなく、新規のお客様にもウールを通してブランドを知ってもらう良い機会になったと言います。
新たにメリノウールを取り入れたところ、「すごく柔らかく、なめらかで軽さもあります。保温性も高く、メリノウールのおかげで良い生地のコートが出来上がり、改めて素敵な素材だなと実感できました。同じメリノウールでもコートやジャケットでまったく異なる質感になるので、アイテムに合わせた魅力を引き出せる素材だとも思っています」
薄手の生地でもウールでしか表現できない魅力があるので、冬だけでなく春から秋など季節を問わずにウールの生地を使っていきたいですね。

さらにウールについて中村さんはこう続けます。「生地の独特なツヤ感や、ハリとなめらかさを併せ持っている風合いの魅力はもちろん、防臭性や軽さ、体温調節機能といった機能性も兼ね揃えていて、日常使いしやすいのがウールの特徴です。薄手の生地でもウールでしか表現できない魅力があるので、冬だけでなく春から秋など季節を問わずにウールの生地を使っていきたいですね」
秋冬シーズンにとどまらず、春夏に向けても商品の展開数を増やしていきたいという熱意と共に今後も上質なものをお客様に届けたい。中村さんの想いに応えるウールは、彼女のものづくりに欠かせない素材です。

ánuans:上品かつ女性の美しさを引き立てると評判のファッションブランド。素材の良さを最大限活かしたデザインを心掛け、ディレクターの中村さんはインフルエンサーとして多岐に活躍中。